第17回 福岡市剣道交流大会

令和4年6月19日(日)
福岡市総合体育館にて、第17回 福岡市剣道交流大会が開催されました!

妙義塾からは、小学生1チームと中学生2チームが出場しました♪(´▽`)

先日の福岡市女子剣道交流大会に続く本格的な規模の大会。女子諸君は全員が場馴れしている感じでしたが、この規模の大会に出場するのが初めてだった男子諸君は、バリバリ緊張していました(笑)ただ、妙義塾では日頃からキャプテン翼ばりに「緊張は友達」と教えているので問題ありません♪(´▽`)

妙義塾では、中学生になって剣道に入門した選手も多く(というか、本日は男子中心の大会なので、出場選手のほとんどが中学入門組かな?😊)、興奮と緊張が入り乱れて、全体的に変なテンションでした。

まぁそれも大会に出場する醍醐味なので、余すところなく楽しんでいきましょう♪(´▽`)

いよいよ始まります!

この大会は男子中心(女子は1チーム2名まで参加可)チームの団体戦のみ。

コロナ対策ということもあり、試合は高校生の部、中学生の部から始まって、小学生の部へと試合が終わったパートから順次流れていき、各チーム敗退して試合が終わったら速やかに会場を後にするという形の運営でした。

コロナ禍が収まりきらない状況下での大会運営、関係各位の大変な努力と熱意に対しては、いつもながら尊敬と感謝の念に堪えません。ありがとうございますm(_ _)m

戦績は下記の通りでした。

中学生の部

中学生 Aチーム

中体連を間近に控えた中学生たちにとって、今回の大会はとても重要な位置づけでした。

特に3年生にとっては、中学校生活最後の夏がヒタヒタと近づいてくるにつれて高まる緊張感、やるべきことはやってきたという高揚感、そして、周囲の期待に押しつぶされそうなほど高まったプレッシャー、そのすべてを受け止めて、さらに相手の気迫と向き合い、最高のパフォーマンスを発揮することができるかどうか…

つまり、この日はなんとしても手応えがほしい、そんな大会でした。

1回戦 vs 名千城少年剣道部 B

2勝1敗2分(3 – 1): 勝ち

先鋒 田口     引分け    末包
次鋒 品川 メ メ       藤吉  
中堅 中原      ー メ   佐野
副将 飛永 メ         丸尾
大将 山根     引分け    船越

2回戦 vs 金武中学校

2勝2敗1分(2 – 2): 代表勝ち

先鋒 田口 メ    ー     宮崎
次鋒 品川 メ    ー     百田     
中堅 中原      ー メ   平井
副将 飛永     引分け    岩間
大将 山根       メ   坂原

代表 飛永 コ         岩間

3回戦 vs 原西少年剣道教室 A

1勝3敗1分(1 – 3): 負け

先鋒 田口      ー メ   大下
次鋒 品川 メ         室 
中堅 中原     引分け    河野
副将 飛永       メ   本松
大将 山根       反   高群

3年生を中心に編成したAチームは、「チームとして戦う」という課題に一定の結果を出してくれました!女子二人の活躍は言わずもがな。なんとも頼もしい限りです♪(´▽`)

特に先鋒を務めた徹の成長には眼を見張るものがあります。厳しいポジションで戦った琉翔、大将らしくなってきた拓己の成長も想像以上なので、男子3名も、このままギリギリまで腕を磨く努力を続けてくれるといいなと思いました。

中学生 Bチーム

一方、中学生 Bチームは、とても残念な結果に終わってしまいました(T_T)

朱理の二本勝ちはさすがの貫禄でしたが、中堅の雄心が勝ち切れなかったことと、先鋒の凱楽が二本負けしてチームに流れを持ってこれなかったことが今後の大きな課題となりました。

悠聖と馨は成長カーブに入り始めているのを実感しました。ここからの1年が勝負です。各自しっかり稽古して来年の今頃には頼もしい姿を見せてほしく思います。ファイトψ(`∇´)ψ

1回戦 vs 松崎中学校剣道部

1勝3敗1分(3 – 7): 負け

先鋒 半田      ー  コ メ 西村
次鋒 在津 メ メ        中村  
中堅 山本 メ   引分け コ   小長野
副将 酒井      ー  メ メ 宮下
大将 上杉        メ メ 富岡

小学生の部

3回戦突破のチャンスでしたが、相手というより自分に負けた一戦だったように見えました。
自分の良いところ、得意なところをどれくらい信じきれるか、が大切です。すこしでも疑いの心を持ったり不安を抱えて戦えば、決まるはずの技も決まらず、思わぬところを打ち据えられてしまうものです。

心の四病と呼ばれる「驚懼疑惑(きょうくぎわく)」に打ち克って、自分でなく相手と勝負してもらえればと思います。

これを「四戒」と呼びます(*^_^*)

遥、琉晴、蒼志郎、俊介、渉羽、今日の悔しさを忘れずに、ドカン!と成長しようね♪(´▽`)

2回戦 vs 吉塚剣道クラブ

3勝1敗1分(6 – 2): 勝ち

先鋒 石井 メ メ      中川
次鋒 梅木     引分け    佐伯     
中堅 山岡 メ メ       山田
副将 野田       メ メ 安川
大将 飛永 メ メ       川鍋

3回戦 vs 老司道場

1勝2敗2分(2 – 4): 負け

先鋒 石井     引分け    田中
次鋒 梅木       メ メ 森田 
中堅 山岡     引分け    篠原
副将 野田       メ メ 山下
大将 飛永 メ メ       田中

剣道の四戒とはなんでしょう。

これは、四病と呼ばれる「驚懼疑惑」という4つの心の状態について、剣道を行う者は厳しく戒めなければならないということです。こうした心理状態は、剣道で相手と向かい合ったときに生じやすいので、日々の稽古で意識しておくと、こういうことかなと理解できるかもしれません。

驚懼疑惑について簡単に説明すると、「驚」とは、おどろくこと、「懼」とは、おそれること、「疑」とは、うたがうこと、「惑」とは、まどわされることです。

こうした気持ちが生じると、心が乱れて体の自由が効きにくくなり、剣道に欠かせない「判断」や「決断」が鈍ります。そうなると相手と戦うどころではなくなってしまうということです。

逆に、こうした動揺がない心のことを「平常心」と呼び、どんな状況でも四戒を守り平常心でいられる強い心のことを「不動心」などと呼んだりしますし、さらにそうした落ち着いた心の究極の状態を「明鏡止水(ひとつもよごれやゆがみがない鏡のように、穏やかに澄み切った水面のこと)」と表現したりしています。

総括

小学生、中学生ともにAチームは3回戦進出したものの、目標の「3回戦突破」は果たせず…3回戦の壁の高さだったり厚さだったりを、身を以て感じたかと思います。

かといって、3回戦突破の可能性が全く感じられなかったというわけでもなく、そこが悔しいところであり、私たちの希望や光明の部分でもあります😊

また、初戦で敗れてしまった1,2年生中心の中学生Bチームについては、秋までにもっと地力を付けていかねばならないと実感できたかと思います。

せっかくこうした大会に出場しても、そこから学ばなければ意味がありません。なんにせよ、学びは得られるものですが、そのためには、ぼ~っと生きていてはいけません。

常にあらゆる方向にアンテナを張り、自分を取り巻くあらゆる物事に気を配り、何事にも関心を持ち、好奇心や探究心を育ててください。

そして、なんだろう、なぜだろう、いつだろう、どこだろう、どうやるのだろう…と、常に「自問自答」を繰り返し、自分なりの答えを探し続けてください。そうすることで、少しづつ物事の本質に近づいていくことができます。

剣道は、とても奥が深いものです。

少し難しい話になりますが、どんなふうに奥が深いのかというと、そこにはまず、入り口として剣道の基本があり、応用があります。そこからさらに進むと、剣道の精義というものがあり、その先に剣道の奥義があります。このように、基本から奥義に向かって続く剣の道、私たちはそこを先に進んでいる先生や先輩たちの手ほどきを受け、彼らの背中を追いかけながら、剣の理法を修習し、修得し、修錬し、修熟し、錬熟し、錬達し、熟達し、通暁し、成熟する、という段階を踏んで、ずっと奥深く進んでいくのです。

例えば、剣道の昇段審査の付与基準(合格条件)はこのように定められています。

出典:全日本剣道連盟 称号・段級位審査規則 細則より

みなさんは、まず基本や応用を身に着けて、初段、二段、三段と進み、剣道五段になることを目指しましょう。そして、そこからさらに剣道六段以上を目指す人は、剣道の基本や応用と言った世界を通り抜けて、精義や奥義、修熟、錬熟、錬達、熟達といった表現の意味するところを理解しようと努力することから始めなければなりません。

剣道をしない人にとっては「なんて曖昧な表現で作られた基準だろう」という風に見えるかもしれませんが、実際に剣道に取り組んで、常にその本質を求め続けて稽古を続けていれば、これらの表現が何を意味し、何ができることを求められているのかが、少しづつ見えてくると思います。

求める稽古とはなんでしょう?

剣の道は、求めれば求めるほど奥深い世界にいざなってくれるありがたいものです。この道を未知に向かって歩み続ける限り、その一生に「退屈する暇」というものはないでしょう(笑)

みなさんの身近なところでは、まずは一人ひとりが妙義塾の一員として自覚を持ち、与えられた役割に対する責任感を持ち、必要なこと、足りないことを埋めていくために自ら進んで取り組んでいく積極性を持つならば、近い将来、みなさんの目標は「3回戦突破」ではなくなっていることと思います。いつも「求める稽古ができているか」と自分に問いかけ続けましょう。

といわけで、みなさんの意志で、目標のグレードアップを図るときが着々と近づいているかもですね♪(´▽`)

読んでみて、わからないことがあれば稽古のときにぜひ質問してください。もっと細かい話は稽古の際にしようと思いますので、今のところは、今日の嬉しさ、楽しさ、悔しさ、不甲斐なさを全部受け止めて、明日からの活動につなげてもらえればと思います。

お疲れさまでした(*^_^*)

この記事を書いた人

ザイツゴロウ

地域貢献を目指す実業家。専門は企画、IT、マーケティング、能力開発。ビジネスプロデューサ。作家。剣道家 錬士六段。剣道道場 福岡妙義塾 塾長。剣道道場 大義塾 塾生。鹿児島で青春時代を過ごした 36期 ラサーリアン。独立自尊を標榜する慶応義塾塾員 経済学士。平凡な夫。二男一女の父。100キロ超の巨体から「鯨社長」と呼ばれる旅人。優れた友人、優しい妻、明るく賢い子どもたちに支えられて生きる知命の九州男児。