第20回 福岡県剣道道場連盟 少年少女学年別選手権大会

2022年12月11日(日) 北九州市立総合体育館で、福岡県剣道道場連盟主催の学年別選手権大会が開催されました!今年最後の公式戦です。

この時期の6時前後は夜みたいに真っ暗!
天気が小雨模様だったので寒さが和らいでいたのが救いでした。

みなさん早朝からお疲れさまでしたm(_ _)m

試合結果的には、大貴と遥がひとつ勝った以外はみんな敗れてしまったのですが、それぞれが自分の課題を理解して、日頃の稽古内容を試合で実践しようと戦って、実践しきれなかったところを攻められて敗れてしまった💦と試合後に実感してくれていたりして、とても収穫のある敗戦に思えました。

誰の相手も実力者だったのに圧倒されて負ける子はいなくて、日頃がんばっていることをもっとちゃんとやれば、強い相手にも勝てるかもしれない!と感じてくれているようでした。

保護者のみなさんも、敗戦の中にも我が子の成長を感じてくれていたら嬉しいなと思います😊

初めて参加した実感としては「参加してよかったな」と思えて、いい感じの大会でした(*^_^*)

特に、「個人でも優勝したら優勝旗がもらえる!」というだけで子どもたちの心を鷲づかみにする感じがあります。すでに聖志は心を奪われて目がキラキラしていました(笑)

まだチャンスが7回あるから狙っていこう!

今後は妙義塾の個人個人の取り組みとして、この大会を目標に1年間稽古していく、という形に位置づけるのもいいんじゃないかなと思いました。

具体的には…

小学1年生少年の部 

大貴

森安修道館の子との対戦。この大舞台でのデビュー戦で、緊張するかなと心配していましたが、杞憂でした。初戦から気合十分で打ち合いを制し、デビュー戦を勝利で飾りました♪(´▽`)

2回戦も太宰府振武会の子を相手に物怖じせず積極的に攻めまくって打ちまくったのですが、一瞬のスキをつかれて叩かれてしまいました。

それでも今日のがんばりが色褪せることはありません。あとは日々の稽古で、1週間を通して、その日の最初から最後まで、しっかり集中してがんばり抜けるように、少しづつ心と体を鍛えていきましょう♪(´▽`)

これからの成長が今からとても楽しみです😊

小学2年生少年の部 

聖志

東野少年剣道教室の子との対戦。初戦でメンを2本食らって負けてしまいましたが、自分からドンドン相手に向かっていって、打たれることを恐れずに打ち合いをしたのですが、体格差で敗れた感じで残念でした。

今回は学年別の大会だったので、同級生との戦いでした。そこで敗れた、という事実とは向き合いましょう。ただ、相手は決勝戦まで勝ち上がっていったので、そんな強い子と公式戦で勝負できたのは今後の聖志にとって貴重な経験になることと思います😊

自分に何が足りなかったのか…

小学2年生には難しすぎる課題ですが、一緒に考えて日々の稽古に取り組んでいきましょう😊

誰よりも稽古をがんばっているのは妙義塾の誰もが知っている事実です。なので、あとは

「必ず花を咲かせるぞ!」という強い気持ちを育てていこう!

小学4年生少年の部 

奏太

山口剣友会の子を相手にメンを先取!

その後も優勢に試合を進めていたのですが、コロナルールの中断が入って疲れを感じてしまったのか、流れが変わってしまい、最後は矯正中の課題である悪い癖が出て逆転負け。惜しかった。

奏太は日々の稽古でも熱心に打ち方の稽古を重ねていて、その成果が随所に見られました。

地力では妙義塾低学年のトップを走る「チカラの奏太」だけに、今後は基本稽古、打ち込み、掛かり稽古を通じて、より細かい「ワザ」の部分をしっかり身につけていきましょう!

左足の膝の裏(ひかがみ)を軽く伸ばすのをマスターしましょう。

試合のたびに素晴らしい戦いを披露できるのはすごいことです。そこを伸ばしていきましょう。

俊輔

無名塾の子を相手に、前半は俊のいいところが随所に見られました。攻めて機会を得てのコテやメン、ドウなど多彩な技を出していて、特にメンを攻めてからの抜きドウは、技を出すまで見事な流れだったのですが…肝心の打突が力不足でした。

日頃稽古している内容をひと通り試合で出せたのは「ワザの俊輔」の本領発揮というところでした。そこは偉かったし、それができるのはすごいと思います😊

「いつ打つか」と合わせて「どう打つか」をがんばりましょう。

これは日々の基本稽古と打ち込みを繰り返して繰り返して地道に身につけるしかありません。逆に言えば、地道に取り組めば必ず身につきますので一緒にがんばりましょう♪(´▽`)

ちなみに相手は4回戦まで勝ち進んでいきました。それでもベスト16。

入賞するには5回戦か6回戦、決勝戦に挑むには6回戦か7回戦まで進まねばなりません。

つまり、まずは1日に10試合くらいは全力で戦える体力をつけなければなりませんね😊

小学4年生少女の部 

あかり

須恵剣友会の子との対戦。課題だった「逃げながら打つ」のをしないように我慢して、かなり強い相手に対して「攻めて打つ」を実践して、惜しいところもありつつの敗戦。

得意のメンが決まりそうな場面もあって、なかなかいい戦いでした。

相手はこのあと3回戦まで進んだところで、優勝した今宿の山内さんに敗れたようです。誰にとっても3回戦突破は簡単ではありませんね。

反省点としては、攻めてから相手の動きを見てしまうことで打突の機会を逃している場面が多かったように思えました。これからは、攻め入る直前の心と体の準備をもっと意識して、自分が攻め入ったあとの次の展開をもっと早くできるように、基本稽古や打ち込み、掛り稽古を通じてコツコツ取り組んでいきましょう😊

攻めて打つだけでなく「攻め打つ」こともできるようになろう!

小学5年生少年の部 

琉晴

宮竹の子との対戦。試合開始早々に思い切って打って出たメンはいい感じでした!

ただ、続けて同じように打って出たところ、引き気味に返そうとしてきた相手の竹刀の直前で、文字通り「空を切って」してしまい、みごとにメンを先取されてしまいました(T_T)

その後もひるまず自分から攻めて、いい機会に技を出し続けたのですが、決め手なく取り返すことはできず時間切れの1本負け。

先取された試合を逆転して勝てるようになるには、しんどさに耐えて掛り稽古を重ねて鋭い体さばきを身につけるしかないですね。

また、都合で参加できなかった先週後半の稽古でみんなが仕上げに取り組んだコテやドウの打ち方の練習を、これからの稽古の中で忘れず取り組んでおけば、次の試合ではより良い戦いができるのは確実です!

それにしても、剣道を始めて2年足らず、よくここまで頑張ったと思います。暑い夏と寒い冬を乗り越えて、日に日に良くなっていく琉晴。頼もしいです😊

これからも一緒に、次のレベルに向けた課題を意識して、日々の稽古にしっかり取り組んでいきましょう。

来年は最上級生の6年生、これからも後輩たちをまとめてがんばってくださいね♪(´▽`)

小学6年生少年の部 

蒼志郎

如水館の子との一戦。

積極的な試合展開からしっかり攻めてメンを打ち込んだものの旗は上がらず、逆に打ち抜けたところで試合場のコーナーに追い詰められて行き場をなくし、振り返ったところでメンを叩かれてしまいました。

最近、かなり集中力も高まった蒼志郎ですが、あの一瞬、気持ちが「場外に出てはいけない!」というところに行ってしまい、振り返って残心を示す事を忘れてしまいました…これが残心の真の意味、怖さだと心に刻んで稽古に励みましょう。

その後も最後まで集中して攻め続け、メンが決まった!と思った場面もあったのですが、惜しくも旗は上がらず。

最後は相手が攻めてメンに乗ってきたところを竹刀でよけようとしてしまい、2本目を決められて敗戦してしまいました。

以前に比べたら段違いに良い戦いでしたが、やはりやられたところにはそれなりの原因があるのがわかります。特に2本目のメンの敗因は、相手の打突を竹刀で「よけようとした」こと。「受けようとした」のではなく「よけようとした」のがまずかったです。この違いが大切です。

この点についても、先の残心の件と合わせて、これからの稽古で解決していきましょう😊

蒼志郎は、今まで見たことがないくらい立派に戦いました。

妙義塾小学生の男子リーダーの役割を果たしてくれていることを嬉しく思っています。

俊介

宇美の子との一戦。以前のような強引なパワー剣道ではなく、攻めて打とうと試みているのがわかりました。ただ、攻めから打突に移るタイミングをまだ掴みきれていないのと、ここのところ劇的に改善していた「構えたときの左手の位置」が、なぜかもとに戻ってしまっていたことが影響して、相手を攻めてからの技が遅れてしまって敗れてしまいました。

構えから攻めて、今だ!と感じた瞬間に、できるだけ大きく、強く、早く、軽やかに打突できるか、それは剣道の永遠のテーマです。

俊介が、その課題の入口に立てたことを嬉しく思います。

日頃の稽古をがんばっているだけあって、敗れた悔しさもひとしおだったと思います。

あの悔し涙を胸に刻んで前に進んでいこう!

小学6年生少女の部 

初戦は大野南の子を相手に見事なドウの2本勝ち。攻めてからのメンやコテの切れ味が良かったため、メンを誘ってからの抜きドウも効果的でした。

打突そのものも稽古でしっかり鍛えていた成果が出て力強く、抜群でした。

2回戦は無名塾の子と一戦。初戦を見られていたようでドウを警戒される中での展開でした。中々崩れない相手に強引に攻め込んだところを合わせられ、残念ながらここで敗れてしまいましたが、この日出場した仲間の中で一番と言っていいくらい、稽古で取り組んできた内容を十分発揮できていました!😊

思い通りに崩れない相手と、どう戦うか工夫を重ねましょう。

中学1年生少女の部 

百恵

玄信館の子との一戦。試合開始早々にメンに乗ってきた相手に合わせて打ってしまって痛い1本を失いましたが、その後は自分から攻めながら戦って危なげない試合運びでした。

ただ、攻めてから放つ技の精度が足りない感じで逆転することはできず、そのまま敗れてしまいました。技の精度については日頃の稽古のときからもっと意識して取り組んでいかねばなりませんね。そこさえクリアできれば百恵の良さがグンと表現できると思います!😊

陽愛

聖剣会の子との一戦。相手の早い攻めに体勢を保とうとして下がりすぎてしまいました。でも、残念だったのはこの1点だけ。機械的に打ち間に入ってからの無駄打ちもグッと減り、グイグイ来る相手の攻めに耐えて耐えて耐え抜いて、最後は攻め返して技を出す形に持ち込めていました。そこは素晴らしかった。

その後、試合は一進一退の展開に。最後は延長の末、竹刀を上から抑え込まれた状態からの相打ちに持ち込まれ、旗は相手に3本。惜敗でした。

相手は4回戦まで勝ち進んでベスト8入りしただけに悔しかったと思います。

中学2年生少女の部 

瑠愛

玄信館の子との一戦。試合開始早々に相手に合わせて打って出てしまってメンを失いました。しかし、そこから立て直して、中盤以降は自分からドンドン攻めて技を出し、惜しいところも何度かありながら、最後は相面に…とったか!?と思われたのですが、旗は相手に3本上がって敗戦。

何事も真面目に取り組む瑠愛。その成果がドンドン出てきていて、来年の夏が楽しみです😊

朱理

桜武会の子との一戦。このところ取り組んでいるテーマを試合で実践しようとしているのがハッキリわかりました。そこは成長したなと嬉しく思いました。

試合は、終始危なげなく戦っていたのですが、課題克服の過程の副産物として少し打突が軽くなってしまっていることが災いして、いつもの決定力を発揮できないままズルズルと延長戦に。

最後は相手が繰り出してきたコテに応じきれず、反射的に受けようとしてしまい万事休す。こちらもワザで応じて初太刀を殺し、二の太刀につなげる事ができるように稽古を積む必要があるかなと思いました。そんなわけで、朱理も残念ながら初戦敗退となりました。

…という感じで、見事にみんな敗れていきました(^_^;)

大会を終えて…

普段、大会でこれだけ負けると、なんでそうなるの!?という感覚に襲われたり、あー!やっちゃった!とため息をついてしまったり、もっとあの子にはこんなことを指導しておけばよかったとか、この子には試合前にこんな声かけをしてアドバイスしておけばよかったと反省ばかり頭をよぎったり、子どもたちが試合後にしょんぼりした感じになったり、保護者のみなさんも子どもたちも徒労感を覚えながら重い足取りで帰路についたりというイメージなのですが…

今日は全然違って、(さすがに敗戦直後は悔し涙にくれていた子もいましたが)みんな笑顔で解散できました♪(´▽`)

特に、少年玉竜旗で散々しかられた小学生たちに「半年足らずでここまで成長したか!」と感心できたのは大きな収穫だったと思います。

よくがんばったね(*^_^*)

これも全て、子どもたちのがんばりと保護者のみなさんの暖かいご支援、ご協力の賜物だと感謝しております😊

総括として、一本奪われた場面に共通していたことがありました。

やられる時は、相手の動きに合わせて打ってしまっている。

ということです。これは、相手が先に攻めてきて崩されてしまったか、こちらが先に攻めたものの攻め返されて逆に崩されてしまったか、こちらが先に攻めたところを応じ返されてしまったか…そのいずれかなんじゃないかなと思います。

これを克服するには、まず大前提として自分から先に攻めること、もしも先に攻められても攻め返せるだけの足さばきを身につけること、応じ技の稽古を積むこと、などが考えられます。

そういうわけで、また次の稽古からワンランク上を目指して取り組んでいきましょうψ(`∇´)ψ

今年も残すところあとわずか…今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m

この記事を書いた人

ザイツゴロウ

地域貢献を目指す実業家。専門は企画、IT、マーケティング、能力開発。ビジネスプロデューサ。作家。剣道家 錬士六段。剣道道場 福岡妙義塾 塾長。剣道道場 大義塾 塾生。鹿児島で青春時代を過ごした 36期 ラサーリアン。独立自尊を標榜する慶応義塾塾員 経済学士。平凡な夫。二男一女の父。100キロ超の巨体から「鯨社長」と呼ばれる旅人。優れた友人、優しい妻、明るく賢い子どもたちに支えられて生きる知命の九州男児。